『禁煙は身体への愛、周囲への愛、子どもへの愛』

2023/05/30

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『禁煙は身体への愛、                   

      周囲への愛、子どもへの愛』

 という標語が医師会の雑誌にありました。

 

 タバコは、体に害があることは皆さんご存じのとおりです。また、妊娠中は流産や早産、妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)等、さらに赤ちゃんへは体重が標準より軽いことや特定の胎児異常等々が言われていますね。

 

 分かってはいてもなかなか止められないのがタバコで、日本での喫煙率は男性女性とも減少傾向ですが、2040歳代女性の710%程度は喫煙している事実も留意する必要があります。

さらに受動喫煙が大問題です。特に最近の加燃式や電子タバコは見えない煙や呼出煙のよる受動喫煙のリスクも心配です。

 

加燃式や電子タバコなら煙が出ないので大丈夫だろう、スタイリッシュなデザインや、ヤニ臭さがないので私は好きと、若年層や女性への広がりがあるようです。しかしこれらにもニコチンや科学物質が含まれているものもあり、その影響も未知とのことです。ガイドラインには「これらも健康に悪影響をもたらす可能性がある」と書かれてあります。

 

禁煙したくても何回も途中であきらめてしまう経験をよく聞きます。禁煙動機は、「妊娠したから」が最も多く、禁煙しやすいチャンスだと思います。是非お勧めします。

最近、禁煙外来のある医療施設の増加や禁煙マニュアルの整備が進んでおり、気軽に相談でき、支援してくれる環境が整いつつあるようです。

カップルでの禁煙もいかがですか? 

                  

伊集院産婦人科 釜付 眞一